耳鼻咽喉科・頭頚部外科の情報専門誌「JOHNS」2021年10月号に、解説記事「歯科で治療する口腔疾患」を執筆しました。
JOHNS8月号

虫歯と歯周病が多数を占める歯科治療ですが、実際は顎関節症をはじめ多種多様な口腔疾患を診る機会があります。口の中の病気については耳鼻咽喉科でも診察しますが、歯科独自の治療法で対処可能な症例があります。

  1. 歯の治療により改善した口腔疾患
    1)肉芽腫性口唇炎
    根管治療や歯周治療により多くが改善します。
    2)歯科金属アレルギー
    歯科金属の除去により皮膚症状が改善することがあります。
  2. 口腔内装置
    1)ドライマウス
    モイスチャープレートを夜間に装着すると、就寝中に口が渇いて目が覚めることが少なくなります。
    2)神経障害性疼痛
    EVA樹脂製ステントの内面にリドカイン塩酸塩ゼリーを塗布し、30分間装着することにより痛みが軽快することがあります。
  3. 顎骨切除
    1)下顎歯肉癌に伴う顎骨切除
    骨切断面に切断された歯根が残ると、根尖病変を伴うことがあります。
    2)顎骨切除後の再建術
    下顎骨切除後の硬性再建を行う際は、従来の咬み合わせを再現することが大切です。