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病気・病態 |
ORIENTAL MEDICINE |
休作有時
六病位の2番目に来る少陽病期は半表半裏の状態で、邪気が徘徊し正気との争いの中で寒熱往来が生じます。表である太陽と裏である陽明の開閉を調整し、人体の陰陽の気機の昇降出入りの中枢を担うのが少陽枢機です。
枢機の開閉失調が生じると正気と邪気が一進一退の状態となり、周期性の発作が生じます。発作がないとき(休)とあるとき(発作の作)が繰り返される病態を「休作有時」といい、夜間のこむら返りやてんかん発作、喘息発作、胆石発作などが該当します。
六病位は24時間にも当てはまり、少陽・胆経の時間帯は午前3時から9時頃とされています。そのため明け方近くに休作有時が生じやすく、明け方の不調を「陰陽不順接」といいます。
少陽病に対する代表方剤は小柴胡湯です。小柴胡湯の4大定証は1.口苦・咽乾・眩暈、2.胸脇苦満、3.心煩喜嘔、4.寒熱往来で、4大定証の補足に休作有時があります。小柴胡湯は表裏を調和し、桂枝湯は陰陽を調和します。両者の働きを併せ持つ柴胡桂枝湯は、就寝前に一服することにより夜間のこむら返りを予防します。
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