SDS(自己評価抑うつ尺度)
口臭に関する深刻な悩みが増えています。口臭に悩む方は、自分がどの程度の口臭を持っているのか、また周囲からどう思われているのかを誰にも相談できないまま、出口のない自己問答を繰り返しがちです。不安を抱えた日々は、いうまでもなく生活の中から楽しみや笑顔を奪い、やがて強いストレスからうつ状態に陥ってしまう場合もあります。つまり口臭という身体的問題が、同時に心の問題をも生み出すのです。
そして、場 合によってはそれらの心理的ストレスが強い緊張感を引き起こし、結果としてますます口臭を強くさせてしまうという悪循環もみられます。ス トレスや緊張は交感神経を刺激し、その影響で唾液の分泌が低下、口臭が強くなるというメカニズムを持っています。つまり、心の問題が口臭を引き起こすともいえるのです。
このように、身体的な問題と精神的な問題が互いにリンクし合うことを「心身相関」といい、口臭治療では心理的・社会的な側面への考慮が必要不可欠となります。そこで、当院ではこれらの問題を的確に把握するため、「SDS(自己評価抑うつ尺度)テスト」を実施しています。
SDS(自 己評価抑うつ尺度)テストは「Self-rating Depression Scale」の略で、米国デューク大学のツアン教授らによって開発された、抑うつ傾向を評価するための指標です。20項目の質問に答えることにより、うつについての現状レベルを簡単かつ正確に知ることができます。
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