口臭には、大きく分けて生理的口臭と病的口臭があります。まず、生理的口臭とは朝起きた時や緊張した時、空腹時、また女性に特有のものや老人特有の加齢臭も含まれます。次に、むし歯や歯周病、また、鼻やのどの病気、食道・気管・肺の病気、尿毒症、肝硬変などが主な原因となる病的口臭があります。便秘・消化不良・腸内ガスの発生・胃潰瘍・腸炎・胃炎などの消化器系疾患、肩や筋肉の凝り、低血糖症、肥満や疲労、さらに精神不安定などもまた病的口臭の原因とされています。
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また、生理的口臭でも病的口臭でもない、「自臭症」という深刻な悩みを抱える方もたくさんいます。自臭症とは、家族や友人など周囲は誰も気付かないにもかかわらず、本人は自分の口臭がとても気になり、不安で仕方がない状況に陥ってしまうものです。医療機関で検査を受けても特にこれといった原因が見つかるわけでもなく、単なる思い込みや気のせいとして処理されるため、本人はますます悩みを深めてしまうのです。しかしながら、この状態を放置しておくと、口臭ノイローゼや対人恐怖症へと進んでしまう可能性があるため、早期に口臭外来を受診する必要があります。
ところで、食習慣は最も身近な口臭の原因となるものです。例えば、食後のニオイ対策としてコーヒーやタバコを愛飲する人がいますが、むしろ新たな口臭を呼ぶ可能性があるため、注意が必要です。また、緑茶を大量に飲むとかえって口が乾く場合があるため、水分補給には水がお勧めです。
このように、口臭には常識のウソがつきものです。他にも、むし歯や歯石のケア、水分補給の方法、食事の内容、また精神的ストレスへの対応なども口臭の発生に関わるとされています。したがって、現在口臭を気にしている、あるいは周りの第三者からニオウと指摘されている方は、ぜひ専門の口臭外来を受診して正しい検査を行いましょう。
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口臭の原因となるにおい物質
口臭の原因となる物質は実に多種多様で、ガスクロマトグラフィー質量分析計により694種もの物質が検出されています。
口腔内臭気物質
口臭の原因物質とされるものは多数あります。臭いをかぎ分けることで原因物質を推測することができます。
呼気由来の臭気物質
呼気に由来する口臭は主にのどの臭いを反映しています。
自己臭恐怖
他人が感じない口臭を自分で感じ取ってしまい、出口の見えない悩みのトンネルに入り込む。このような精神疾患を「自己臭恐怖」といい、日本口臭学会によって「口臭不安」と「口臭妄想」とに分類されています。
自己臭恐怖の症例
自己臭恐怖は欧米でolfactory reference syndrome(ORS)と呼ばれています。2011年、米国ロードアイランド病院のフィリップス博士が自己臭恐怖の典型的な症例を報告しました。
自己臭恐怖症の分類
米国精神医学会の診断分類(DSM-V)が2013年に改訂され、自己臭恐怖症が「jikoshu-kyofu」と日本語の病名のままで登録されています。「jikoshu-kyofu」は「強迫性障害」という大きな分類の中の「他で特定される強迫症および関連症」に分類されています。
自己臭症との鑑別を要する病気
自己臭症と似通った症状を示し、鑑別を必要とする病気のリストです
スタッフ梅崎のほんだ歯科口臭治療レポート1
口臭治療の先駆者である、ほんだ歯科ではあらゆる機器を用いて分析、測定しています。
スタッフ梅崎のほんだ歯科口臭治療レポート2
本田先生は力強く、なおかつ優しく、緊張しているであろう患者様たちをリラックスさせる雰囲気を持っていらっしゃいました。
スタッフ梅崎のほんだ歯科口臭治療レポート3
ほんだ歯科には日本全国から治療に通う方たちがいらっしゃいました。
口臭治療との出会い
私が口臭治療を始めたのはちょうど10年前の2005年のことです。
日本口臭学会
口臭の治療や検査方法について臨床家や研究家が集まって口臭の治療法や検査法を研究している学会です。
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