根分岐部は狭くて複雑な局面形態をしています。そのため、歯石を取る道具である歯科用鋭匙(デンタル・キュレット)が入りにくく、歯石を除去したり根面を滑沢化したりすることがとても困難なのです。この困難な作業を直視できない状況において手探りで行うよりも、歯肉をめくって直に目で見えるようにして確認しながら行う方が成功しやすくなります。このように、歯肉をめくって分岐部を清掃する手術を「歯肉弁剥離掻爬術」といいます。

実際の手術の手順は以下の通りです。最初に局所麻酔の注射で近くを鈍らせて痛まないようにし、歯肉を切開してめくって「歯肉弁」を作製します。次いで、分岐部の肉芽組織を除去し、分岐部周辺の骨欠損の状態を確認します。分岐部根面に付着した歯石などの沈着物をデンタル・キュレットや超音波スケーラー、ルートプレーニング用バーで除去し、根面を滑沢化します。創部を洗浄した後に歯肉弁を戻して縫合し、歯周包帯(ペリオドンタル・パック)で創部を保護します。1~2週後にパックを除去し抜糸します。

デンタル・キュレットが分岐部に届いている デンタル・キュレットが分岐部に届いていない
デンタル・キュレットを用いて、根面に付着した歯石を除去する

歯肉縁下深くまで歯槽骨が吸収し分岐部根面に歯石が付着している。デンタル・キュレットが行き届かない

歯肉と切開と切除

歯周ポケット内の清掃

炎症を起こして腫れた
歯肉を切除する
 歯周ポケット内の肉芽や
歯根面の歯石を除去する

歯肉の縫合とパック

 術後の状態
歯肉を縫合し歯周パックで傷口をおおって保護する   治癒後の歯周組織歯周ポケットがなくなっている

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