当院長が当院長が自立に備える口腔ケアについての解説記事を執筆し、季刊誌『すきすき京都』平成26年秋号に掲載されました。
「すきすき京都」は恒河沙(ごうがしゃ)が発行するフリーペーパーであり、恒河沙は京都市北区大宮釈迦谷にある、青少年のための自立支援施設です。
自立に備える口腔ケア(要約)
引きこもりの問題を抱える青少年にとって、口腔内の病気は大きな問題です。たとえば、抗不安薬や抗うつ薬などの副作用によって口の手入れがおろそかになるといろいろな問題が発生します。
ドライマウスは口呼吸が原因で唾液の出る量が減ったり唾液が蒸発したりすることで起きます。薬の副作用のほか、口数が少ない、あまり噛まずに飲み込む習慣がある、ストレスを抱えていることも唾液の量を少なくさせる要因となります。ほかに深刻化しやすいのが口臭と虫歯です。
せっかく引きこもりを克服して学校に戻る、または自立して社会に出て行こうとするとき、こうした問題に足を引っ張られるのは大変残念です。しかし、正しい口腔ケアの方法を身につけたら口臭の発生を抑えることは可能です。また、大きな穴が開いた虫歯は速やかに削り、詰めて治し、虫歯ができやすい生活習慣を改めることで繰り返し虫歯になるのを防ぐことが出来ます。
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口腔ケアの四つのポイント
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プラークコントロール
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モイスチャーコントロール
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pHコントロール
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力のコントロール
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これら四つのケアを適切に組み合わせて実践することで、ほとんどの口の問題を自力で改善し予防することが可能です。従って、自立した社会生活への第一歩を踏み出すためにも、ぜひ口腔ケアを積極的に取り入れ、習慣として定着させていきましょう。
「すきすき京都」秋号より抜粋
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