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四逆湯
「四逆」とは『黄帝内經』に書かれた「五逆」の内の4番目の病状をいいますが、これに効くのが四逆湯で、甘草、乾姜、附子から構成されています。四逆湯は、心の働きが低下して体が冷える心陽虚に対して用いられます。
心陽虚に対して附子が腎の陽気を高めて冷えを除き、乾姜が消化管(脾胃)を温めて心に陽気を送り、心の機能も高めます。さらに甘草は胃の働きを強め、乾姜の働きを助けるのです。構成生薬が3剤と少ないため、シャープな効果を発揮します。
「四逆」には「四肢が冷える」という意味もあり、こちらに対しても甘草、乾姜、附子がそれぞれの効果を発揮します。因みに四逆湯とよく似た名称の四逆散は、気滞に対する代表方剤です。