毎日鎮痛剤を飲んでも頭や顔面が痛みます
慢性的な頭痛に悩まされ、以前から毎日鎮痛剤を飲んでいます。今では顔面とアゴまで痛むようになり、顎関節症と診断されてスプリント療法を行っていますが、頭痛も顔面・アゴの痛みも全然よくなりません。
「薬物乱用頭痛」の疑いがあります。薬物乱用頭痛は「もともと頭痛持ちであった人が頭痛薬を乱用したために生じる頭痛」で、よく見られる慢性頭痛といえます。痛みの程度は中等度~強度で、毎日起床と同時に頭痛が起こることが特徴です。
頭や歯の脈打つ痛みがあります
頭痛が起こると、同時に歯とアゴがドキンドキンと脈打つように痛くなります。
「片頭痛」の疑いがあります。片頭痛は脳硬膜の血管が一時的に炎症を起こして腫れるために起こる頭痛で、ズキズキと脈打つような強い痛みが特徴です。また、歯痛や顔面痛を伴うケースも多く見られます。
こめかみの辺りが締め付けられるように痛みます
こめかみの辺りがぎゅっときつく締め付けられるように痛むのですが。
「緊張型頭痛」(筋緊張性頭痛)の疑いがあります。緊張型頭痛は頭頚部の筋肉が強く緊張することによって生じるもので、最も多く見られる頭痛です。両方のこめかみや後頭部などがじわじわと締め付けられるように痛むのが特徴で、顎関節症などを伴う場合もあります。
アゴやこめかみの痛みや発熱が続いています
食事をしているとアゴがだるくなったり痛くなってきたりして、食べられなくなってしまいます。口も開けにくくなってきて、少し熱が出たり全身がだるくなることもあり、こめかみや頭皮に触れるだけでも痛みます。
「側頭動脈炎」の疑いがあります。側頭動脈炎は自己免疫疾患の一種で、動脈の炎症によって生じた肉芽が動脈を閉塞することによって、十分な血液が咀嚼筋に送られなくなり、アゴを動かすと痛みが起こる病気です。食事をするとアゴが痛むことから歯科を受診するケースが多く、顎関節症と間違えやすい病気ですが、時間を無駄に費やすと失明や腎不全などの重大な結果を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。また高齢者に多発する傾向があり、60歳以上であるか否かがひとつの目安となります。
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