天職を追い求めて大学へ4
ようやく受験を終え、晴れて阪大歯学部に入学してから実感したのが、歯科医になるための勉強の大変さです。特に大学3年生以降の専門科目は全てが必修で、学生全員が同じ授業を1日600分間受講しなければなりません。土曜・日曜日には毎週のように試験が行われ、その範囲は百科事典のような分厚い教科書の半分あるいは1冊分のボリュームです。そのため、普通に勉強していてはとても追いつかず、週明けから試験勉強をスタートして金曜日の夜は徹夜をするという生活をおくっていました。
また、毎週末の試験には「口答試問」形式が少なからず場するのですが、これがなかなかの難物でした。学生が教授室に一人ずつ呼ばれ、「~の原因となるものを全て言いなさい」「~への対策として有効なものを挙げなさい」などと質問を投げられます。もちろん即答を求められるだけでなく、いくつかの回答が存在する場合は重要なものから順に答えなくてはなりません。しかし、このように正しい順番で即答するという試験方法は、後に歯科医になってから大変役に立ちました。なぜなら、日々患者様の訴えや症状を診て瞬時に必要な質問を追加し、検査や治療の方法を重要な項目から正しい順番で検討する必要に迫られるからです。
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