天職を追い求めて大学へ3
ところで、共通一次試験が終わった1月の後半、その成績を知った父が京都府立医大の受験を望むようになりました。当時は京都市内に下宿しており、正月以降は実家に帰省することなく勉強の追い込みをしていたため、父には相談せずに阪大の歯学部に願書を提出しました。阪大の歯学部を受験する旨はすでに正月に伝えていたため、異存はないだろうと思っていましたが、後日願書の件を伝えると予想に反して「勝手なことをした」と叱られてしまったのです。父がなぜ京都府立医大への進学を望んだのか、明確な理由を聞いていないため真意はわかりません。しかし、駿台予備校のデータによると阪大歯学部と京都府立医大医学部はほぼ同じ偏差値であったことから、それが関係しているのかもしれませんし、大阪より京都の方が物理的に近いからかもしれません。あるいは歯医者より医者の方がよいと思ったのかもしれないし、京都府立医大のブランドに魅力を感じていたという可能性もあります。
いずれにせよ、周囲の疑問や父の意向とは無関係なところで私は歯科医への道を選択し、その一歩を歩み始めました。理由は多々ありますが、やはり高3の6月のあの直観とイメージがその推進力になったのだと思います。歯
医者になると他人の力になることができる、絶対になろうと強く決意したのです。
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