天職を追い求めて大学へ2
このように学部を問わず研究競争が行われる一方で、教授や准教授のポストは一定数が確保されているため、競争の結果に関係なくポストに就くことができます。また、歯や口を対象にした研究は歯学部の独断場であることも手伝い、競争はより緩やかなものとなります。結局のところ歯学部はマイナーな存在であり、その意味で研究者としては比較的のんびりと自分の興味のある分野を探求していける立場にあるともいえるのです。そのため、工学部や理学部に進むよりは教授になりやすいとも考えられますが、真偽の程は定かではありません。ただ研究者になることが頭の片隅にあったため、その意味において重要な要素だったのです。
また、歯学部は東大や京大には設置されておらず、阪大と東京医科歯科大学が最難関である点にも惹かれました。東大という存在があるため、京大の工学部も医学部も最難関とはいえません。もちろん東大に入りたいという気持ちはなかったのですが、京大に行けば東大の存在が気になります。しかし、阪大歯学部に入れば上位の存在はなく、気分よく過ごせると考えたのです。受験当時や大学入学後、周囲の人から「なぜ京大に入らなかったのか?」「なぜ医学部に進まなかったのか?」とよく聞かれたものです。駿台の模擬試験や共通一次試験の結果では、京大や東大、また医学部は合格圏内にありました。しかし、迷うことは一切ありませんでした。
<< 天職を追い求めて大学へ1へ戻る | 天職を追い求めて大学へ3へ進む >>
<< 院長・スタッフ紹介へ戻る
<< ひぐち歯科クリニック トップページへ戻る
|