歯周病治療と予防のホープとして登場したのが、BANAペリオという検査キットです。バナペリオは、歯肉縁下の4箇所の部位から歯垢(プラーク)を採取して、プラークの中に3種の菌が持つBANA分解活性酵素、つまり歯周病原菌の有無を調べる検査です。
歯周病の約90%は口腔内常在菌のPorhyromonas gingivalis(P.g菌)、Treponema denticola(T.d菌)およびTannerella forsythia(T.f菌)の3種のうちの1種、あるいは複数の菌が発症の原因となって歯周病リスクのレーダーチャートいます。また、この3種の菌はそれらの菌のみが持つBANA分解活性酵素を用いて、歯周ポケットから出る浸出液中のたんぱく質を代謝させ、エネルギーに転換することによって口腔内で生存しています。
検査は、まずバナカードの検体塗布膜上に採取したプラークを載せ、これらの菌が存在していた場合は菌の出すBANA分解活性酵素に反応して、判定膜が青く発色するというシステムです。これによって、歯周病原因菌と歯周病の発症・進行に関する因子をチャートや点数で表示することができ、より具体的に患者様の現在のお口の中の状態を知って頂いた上で、今後の治療計画や生活指導を的確に行うことができるのです。
バナペリオは、わずか5分の簡単な検査で痛みもなく、その場で患者様に結果をお知らせできる優れた検査システムです。歯周病の治療のためだけでなく、歯周病を未然に防ぐためにも検査を受け、日頃から積極的な歯周病対策を行いましょう。
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