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文献7 |
ORAL MEDICINE |
食事・栄養要因および食事パターンと抑うつ症状との関連
ビタミン類が鬱の症状を抑えるかどうかを調べた研究です。
葉酸と抑鬱 |
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男性では、ビタミンの一種である血清葉酸濃度が高いほど抑鬱症状のオッズ比が低下し、葉酸が鬱症状を緩和することが推測されます。一方、女性にこのような関連は認められていません。 |
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ビタミンB6(ピリドキサール)と抑鬱 |
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血清ピリドキサール濃度が高いほど抑鬱症状(CES-D19点以上)が低下しました。ビタミンB6も鬱症状を緩和すると推測されています。 |
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ビタミンD(25(OH)D) |
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うつ症状や気分は季節による変動があり、冬場では鬱症状が多く見られる一方、夏場では少ないことが報告されています。血中のビタミンD濃度は日射の多い夏場に高く、日射の少ない冬場では低値を示します。 |
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ある会社が11月に調査を行ったところ、血清25(OH)D濃度が高くなるほど抑鬱症状のオッズ比が低下する傾向が見られました。このことから、ビタミンDも鬱症状を緩和することが推測されますが、7月の調査ではこのような関連は認められませんでした。 |
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食事パターンと抑鬱 |
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健康日本食パターンのスコアが最も高い群では、最も低い群に比べてて抑鬱症状のオッズが約6割低下しましたが、他の食事パターン(動物性食品パターン、洋風朝食パターン)においては、抑鬱症状との関連は認められていません。このことから、ビタミン類を豊富に含む健康日本食パターンが鬱症状を緩和することが推測されます。 |
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南里明子, 溝上哲也:食事・栄養要因および食事パターンと抑うつ症状との関連、心身医学, 54, 835-841, 2014 |
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