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舌をできるだけ前に出して鏡で観察してみてください。舌の側面や前方部がギザギザしていませんか。一部だけが膨れている場合は腫瘍(中には舌ガンも)の可能性がありますが、左右対称に全体的にギザギザしている場合は腫瘍ではありません。これは「歯痕」といって、歯の型がついてギザギザしているのです。巨舌症や水分代謝の異状による浮腫で歯の型が付く場合もありますが、食いしばりにより型が付く場合も多いのです。 次に左右のほほの粘膜(頬粘膜)も鏡で観察してみてください。ここにも歯の型が付いて前後に白く細く盛り上がった筋が付いているのではないですか。これも同じく「歯痕」といい、食いしばりから生じていると考えられます。 もう一つ歯の近くで歯から5mmほど離れた粘膜が硬く出っ張っていませんか。これは「骨隆起」といい、食いしばりにより歯に持続的に強い力が加わった結果、歯を支える骨が丈夫になり出っ張っているのです。
昼間に無意識に食いしばる癖があったり夜間に歯ぎしりしたりすると、歯が磨り減るだけでなくこのような変化が生じるのです。食いしばりによる変化はこれだけではありません。象牙質知覚過敏、楔状欠損、歯根破折、歯周病の進行、咬合性外傷、充填物の脱離、口内炎、顎関節症、舌痛症、ドライマウス、口臭、口腔顔面痛、呑気などとさまざまな問題を引き起こします。
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ドライマウスと似た言葉でドライアイがあります。目が乾く、かゆい、目の中がゴリゴリするなどといった目の渇きからくる症状です。実はドライマウスとドライアイが同時に起こる病気があります。それはシェーグレン症候群です。この病気はリウマチなどと同じ自己免疫疾患(膠原病)であり、血液検査や唾液腺の組織検査で診断します。他にもドライマウスの原因は様々なものがあります。代表的なものを以下に列挙します。
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