幼児期は誰もが食べこぼしや吐き出しを経験し、なかなか上手に食べることができないものですが、年齢とともに食べる機能も成長していき、小学校に入る頃には「話す機能」も含めて身に付いているというイメージがあります。しかしながら、現実的には子どもの口腔機能の発達は遅れる傾向にあるようです。
日本歯科医師会が15~79歳の男女1万人を対象に行った「歯科医療に対する一般生活者意識調査2022」によると、10代の2人に1人が口腔機能の問題を抱えていることがわかります。「滑舌が悪くなることがある」との回答が3人に1人に見られ、次いで「食べこぼしをすることがある」という回答が多くなりました。
食事に関しては、軟らかい食べ物を好むことから噛む力が不足している状況が見えてきます。口腔機能の発達を妨げる最大の要因は「噛まないこと」にある、とこの調査は示唆しています。
口腔機能不全の疑いがある症状の経験
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「すでにある」「たまにある」の割合
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滑舌が悪くなることがある
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30.3%
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食べこぼしをすることがある
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18.6%
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口の中が渇きやすい
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17.6%
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むせやすい
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17.4%
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食べていて飲み込めあにことがある
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11.6%
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飲み込みにくい
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10.9%
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食事の傾向
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「すでにある」「たまにある」の割合
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硬い食べ物より柔らかい食べ物が好きだ
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53.6%
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食事で噛んでいると顎が疲れることがある
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48.3%
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硬い物を食べるときに噛み切れないことがある
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40.3%
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子どもの頃から硬い物を食べる習慣があまりなかった
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25.1%
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