フッ素はむし歯予防の主役です
フッ素は歯質を強化しつつ虫歯菌を抑制し、歯の修復も進めるすぐれものです。ところで、歯の万能の味方ともいえる、このフッ素の正体をご存知でしょうか?フッ素は骨や歯など人体を構成する自然元素のひとつで、緑茶や紅茶、ビール、みそ、リンゴ、大根、またいわしや牛肉などの食品にも微量ながら含まれています。
通常、私たちが食事を摂るとお口の中が酸性になり(pHが低くなる)、歯の表面の成分であるカルシウムとリンが溶け始めます。(脱灰)。そして、約40分経過すると唾液の緩衝作用で中性に戻り(pHが高くなり)、溶かされたカルシウムとリンが再び歯に取り込まれます。(再石灰化)。この時、フッ素を一緒に取り込むと歯はフルオロアパタイトという硬く強い結晶構造を作り、酸によって溶かされにくい歯(=むし歯になりにくい歯)になります。実際に、フッ素を使用した歯としていない歯とでは、歯質の強度に数十倍もの差が生じるのです。
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そこで当クリニックでは、歯に有効なフッ素を保険診療内で塗布する治療を行っております。これは、乳歯が生える度にその都度繰り返しフッ素溶液を塗布してむし歯の予防効果を高めるもので、フッ素洗口と合わせて行うと、より一層強力なむし歯対策が実現します。なお、フッ素塗布で使用する薬剤は高濃度であるため歯科医院での取扱いとなり、個人で行うことはできません。ご家庭では、フッ素入りのリンス剤やフッ素入りの歯磨き粉の使用をお勧めします。
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