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口腔機能低下症の検査

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新病名「口腔機能低下症」

21世紀に入ると日本の医療・介護の世界に「フレイル」という言葉が登場し、続いてオーラルフレイルという言葉が使用されるようになりました。2018年にはオーラルフレイルの検査や治療が健康保険に適用されるようになりましたが、その際「口腔機能低下症」という新しい病名が厚生労働省により作られました。同時に口腔機能低下症の検査方法や診断方法も定められました。

口腔機能低下症の検査

舌や口唇の動き(巧緻性や速度)の低下や筋力の低下を調べることでオーラルフレイルが生じているかどうかがわかります。検査は次の7項目を実施します。

  1. 口腔衛生状態不良
  2. 口腔乾燥
  3. 咬合力低下
  4. 舌口唇運動機能低下
  5. 低舌圧
  6. 咀嚼機能低下
  7. 嚥下機能低下

口腔衛生状態不良

舌の上の面を舌背と言い、その表面は舌乳頭と呼ばれる細長い突起が観察されます。舌背の表面が白くなっていたり黄色くなっていたりすることがありますが、これは舌苔が付着している状態です。歯の表面に付着するプラーク(歯垢)と同様に、口の中を清潔に保てなくなると舌背が増加します。また、筋力の低下により舌の動きが鈍くなると舌背と口蓋が接触する回数が減り、舌背が増加します。
舌苔付着度は舌苔の厚さと付着範囲によって判定します。舌苔が厚く、舌乳頭が隠れてしまっているとスコア2、舌乳頭が透けて見えているとスコア1、舌苔がないとスコア0とします。舌背を縦横にそれぞれ3分割し、計9区画のスコアを合計し、9で割ったものが舌苔付着度となります。舌苔の付着度が50%以上であれば、口腔衛生不良と判定します。

口腔乾燥

薬の副作用、唾液腺の病気、水分摂取不足、顔面や頸部への放射線治療、ストレスなどの心理的な問題など、さまざまな理由から口が渇きます。舌の筋力低下や咀嚼能力の低下によっても口腔乾燥が生じます。

口腔乾燥は口腔水分計「ムーカス」あるいは唾液分泌量(サクソンテスト)のいずれかの方法で計測します。

口腔粘膜湿潤度

口腔水分計「ムーカス)の先端部分のセンサーを舌背に当てると、2秒間で結果が表示されます。これを3回繰り返し、真ん中の値を採用します。口腔粘膜湿潤度が27未満を口腔乾燥と判定します。

サクソンテスト

2gの乾燥したガーゼを2分間噛み、唾液を含んだガーゼの重さを量ります。重量が増加した分を刺激時唾液量とします。刺激時唾液量が2g以下であれば、口腔乾燥と判定します。

咬合力低下

咀嚼筋群の筋力低下や歯の数が減ることにより、噛む力(咬合力)が低下します。

咬合力は感圧フィルムを使って計測するか残存歯数を数えることで判定します。

感圧フィルム

感圧フィルムを噛み、それを取り出してスキャナーで読み取ると咬合力が表示されます。咬合力が200N未満の場合は咬合力低下と判定します。

残存歯数

残存歯数が20本未満の場合は、咬合力低下と判定します。根だけが残っている場合や動揺が強い歯(動揺度3)は残存歯に含めません。

舌口唇運動機能低下

舌や口唇の動き(巧緻性や速度)が低下すると、滑らかに発音できなくなります。また、食べ物をかみ砕いたり、飲み込んだりすることにも支障が生じます。

舌や口唇の動きに代表される口の機能をオーラルディアドコキネシスと言います。オーラルディアドコキネシスを調べることにより、舌や口唇が連動して滑らかに動くか、素早く動くかを判定できます。

オーラルディアドコキネシス

「パ」「タ」「カ」の単音をそれぞれ10秒間できる限り早く繰返し発音し、1秒当たりの発音回数を測定します。正常値は、パが6.4回/秒、タが6.1回/秒、カが5.7回/秒です。「パ」「タ」「カ」いずれか1つでも6回/秒未満の場合、舌口唇運動機能低下と判定します。

低舌圧

低舌圧とは舌の筋力の低下そのものを示す言葉です。舌に力が入らなくなると、食べ物をまとめて塊にして飲み込みやすい状態にすることが難しくなり、飲み込みに支障(嚥下障害)が出てきます。また、むせやよだれ、食べこぼしも生じやすくなります。低舌圧は低栄養状態や誤嚥性肺炎の原因となります。

舌圧検査

JMS舌圧測定器を用います。舌圧計に接続したバルーン(舌圧プローブ)を舌の上に置き、口蓋に押し付ける舌の力を測定します。30kPa未満の場合、低舌圧と判定します。

咀嚼機能低下

食べ物を噛み切ったり、嚙み潰したりし、まとめて塊にして飲み込みやすくする口の機能を咀嚼機能と言います。舌や口唇の動きが悪くなったり、筋力が低下したり、噛める歯が少なくなると咀嚼機能が低下します。

咀嚼機能は専用のグミゼリーを噛み、溶けだしたブドウ糖の濃度を測る方法かグミが粉砕された程度を観察する方法で調べます。

咀嚼能力検査

専用のグミゼリーを20秒間噛み、その後で10mlの水を口に含み、グミゼリーと一緒に吐き出します。血糖値を測るのと同じ原理を用いてブドウ糖の濃度を調べる「グルコセンサーを用いて、水に溶けだしたブドウ糖の濃度を測定します。100mg/dL未満の場合、咀嚼機能低下と判定します。

咀嚼能率スコア法

専用のグミゼリーを30回噛み、吐き出します。グミゼリーが粉砕された程度を観察し、その程度に応じて0~10のスコアを付けます。スコア2以下の場合、咀嚼機能低下と判定します。

嚥下機能低下

口やのどの動きや筋力が低下すると、飲み込み(嚥下)に支障が生じます。嚥下機能低下はなかなか呑み込めなくなったり、むせたり、食べこぼし、よだれ、声がれを引き起こします。

嚥下機能は2種類の質問紙を用いて調べます。

EAT-10

以下の10項目の質問に答え、該当する項目をそれぞれ1点として合計点を出します。

  1. 飲み込みの問題が原因となり、体重が減少した
  2. 飲み込みの原因が外食の障害となっている
  3. 液体を飲み込む際、余分な努力が必要である
  4. 固形物を飲み込む際、余分な努力が必要である
  5. 錠剤を飲み込む際、余分な努力が必要である
  6. 飲み込むことが苦痛
  7. 食べる楽しみが飲み込みの問題により減少した
  8. 飲み込むときに食べ物が喉に引っかかる
  9. 食べるときに咳が出る
  10. 飲み込むことにストレスを感じる

3点以上の場合は嚥下機能低下と判定します。


聖隷式嚥下質問紙

以下の14項目の質問に対して、A:たいへん、B:わずかに、C:なしのいずれかを回答します

  1. 肺炎と診断されたことがありますか
  2. 痩せてきましたか
  3. 飲み込みにくいと感じることがありますか
  4. 食事中にむせることがありますか
  5. お茶を飲むときに、むせることがありますか
  6. 食事中、食後、それ以外にも、喉がゴロゴロ(痰がからんだ感じ)することがありますか
  7. のどに食べ物が残る感じがすることがありますか
  8. 食べるのが遅くなりましたか
  9. 硬いものが食べにくくなりましたか
  10. 口から食べ物がこぼれることがありますか
  11. 口の中に食べ物が残ることがありますか
  12. 食物や酸っぱい液が胃からのどに戻ってくることがありますか
  13. 胸に食べ物が残ったり、つまった感じがすることがありますか
  14. 夜、咳で眠れなかったり、目覚めることがありますか
  15. 声がかすれてきましたか

Aが3項目以上あれば、嚥下機能低下と判定します。


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