梅﨑さおり
第9回日本口臭学会学術大会に7/28.29に参加してきました。本大会のテーマは「口臭症患者のNBMを考える」というものです。NBMとEBMとは何かというと、NBMとは「臨床における物語りと対話」というもので患者の心からの語りを医療者が真剣に受け止め、対話をしてそれを深め問題の解決を図ろうとする医療です。EBM(疾患病態や治癒過程を科学的検証と科学的根拠に基づいて捉える)とは逆の考え方です。
通常の歯科治療ではEBMに重点を置いた治療になりますが、口臭治療ではEBMのみの治療は難しくなってきます。NBMとしてはどのようにしていくと良いのかという講演を、国際医療福祉大学三田病院精神科病院教授の平島奈津子先生が「歯科領域での心理療法~力動的な観点から~」という演題で話されました。心理療法についてはもちろんですが、日頃診療されている時に気をつけていることも含め、詳しく話されていました。日々の診療の中で出来ているかなと思うところも多少はあるかなと思いつつも、やっぱりまだまだだなぁと感じることが多々ありました。心理療法を実施する上で重要なスキルは
受容、傾聴、共感です。この3つが出来てこそ、治療者と患者との間で 治療同盟=協力 が成り立ちます。治療者としてただ聴いて受け止め共感するのではなく、ポイントがあるのですが、実際の診療中に完璧にするにはかなり鍛錬が必要ということを再認識しました。これからも心理療法を勉強していく意欲がわいてきました。
1日目の終了後、懇親会が開かれました。さすが長野県!地元のワインと日本酒がたくさん振舞われました。私はワインを飲んでしまったので、日本酒は味見程度にしましたが、どれもおいしかったです。日本のワインも世界に負けてないようです。赤も白もおいしいものばかりでした。初めてお話しした先生方もいて、楽しく過ごせました。
2日目終了後、観光はせずに帰路につきましたが、長野名物 蕎麦を食べて帰りました。駅に向かうタクシーを乗り合わせていた京都の金先生と衛生士の広田さんと一緒に、わさび蕎麦と山賊焼を食べました。蕎麦は10割蕎麦で、蕎麦のみで食べると蕎麦本来の風味がしてとてもおいしかったです。葉わさびが入ったツユにつけて食べましたがこちらもわさびの刺激が程よくいただきました。山賊焼は大きな唐揚げのような感じで、醤油味かしっかり聞いていたので大満足するおいしさでした。
昨年の学会は参加してしなかったので、2年ぶりの学会です。今回もいろいろと学ぶことが出来ましたので、しっかりと役立たせていきたいと思います。今回の日程はちょうど台風12号と重なっていましたので、行きは大丈夫そうですが、帰りは帰ってこれるか心配しましたが日曜の朝には大阪からさってくれたようで無事に帰路につけました。
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